- ビアEXPO2025
- 参加費
- 試飲した銘柄紹介
- 1杯目:エチゴビール ストストラタハラタウトラディション(セッションIPA)
- 2杯目:佐賀アームストロング醸造所 ストロングバーレー
- 3杯目:HOPDOG BREWING ハードサイダー
- 4杯目:京都一乗寺ブリュワリー ゴールデンエール
- 5杯目:Better life with upcycle ホッピーヴァイツェン
- 6杯目:松江ビアへるん ヴァイツェン
- 7杯目:団地キッチン田島 サクラソウヒメ
- 8杯目:道後ビール ケルシュ
- 9杯目:クラフトエールチギラ NEW IPA
- 10杯目:那須高原ビール スコティッシュエール
- 11杯目:遠野麦酒 ヘイジーIPA
- 12杯目:麦酒倶楽部ポパイ 両国IPA
- 13杯目:KANASAGO BREWERY Botanical Craft ENJU
- 14杯目:TDM 1874 BREWERY The Whole World Window
- 15杯目:興居島ビアファーム IyokanIPA
- 16杯目:ツインピークスマウンテンブルーイング 博士のケルシュ
- 17杯目:舞浜地ビール工房 HARVEST MOON ベルジャンスタイルウィート
- 18杯目:ウォルフブロイ 首里レッド
- 19杯目:AJB Co. Barrel Aged Fruits Sour
- 20杯目:栃木マイクロブルワリー 女医さん
- 21杯目:Miyata Beer Cider
- 22杯目:FETISH CLUB Tokyo Brewery ANOMALY
- 23杯目:沢内醸造所 アメリカンアンバーラガー
- 24杯目:OKAZAKI BEER 岡崎八丁味噌ポーター
- イベントの感想
- おわりに
ビアEXPO2025
4月9日(水)~4月13日(日)の4日間にかけて、幕張メッセで開催された『ビアEXPO2025』に参加してきましたので、その様子をご紹介します。

私は基本ウイスキーを飲むのですが、焼酎やジン・ラムなどの蒸留酒の他に、日本酒・ビールも飲みますし、最近はワインにも興味があったりと、つまり酒全体的になんでも好きなんですよね。
たまにはウイスキー以外にもということでビールのイベントをご紹介させて頂きます。
参加費
大きく平日チケットと週末チケットに別れています。
週末チケット(3時間飲み放題、チケット1枚で1名まで入場可、公式グラス付き):6,000円
4月10日(木)・11日(金)は平日チケットとなります。
12日(土)・13日(日)は3時間毎の部制となっており、週末チケットとなります。
第1部:10:00~13:00
第2部:14:00~17:00
第3部:18:00~21:00
13日(日)
第1部:10:00~13:00
第2部:14:00~17:00
この他に業界関係者向けチケットの販売もあります。
ある程度飲める方であれば、週末チケットで参加するのが良いかと思います。
試飲した銘柄紹介
今回は12日(土)の第3部に参加してきました。
それでは飲んだ銘柄をご紹介していきます。
飲んだ銘柄のポップはすべて撮影しましたが、ビールは撮影し忘れた銘柄がいくつかあります。。
1杯目:エチゴビール ストストラタハラタウトラディション(セッションIPA)
まずは私の出身の新潟のメーカー、エチゴビールからいただいていきます。
1994年の酒税法改正後ビール製造免許取得に必要な最低製造量が大きく下げられた後に、最初に免許を取得した第一号が越後ビールです。
今回はセッションIPAを頂きました。
柑橘やシトラスっぽい爽やかな印象、余韻にはコクがありました。
このような感じで専用のグラスに注いでくれます。
2杯目:佐賀アームストロング醸造所 ストロングバーレー
黒糖を思わせる甘さと麦の甘さ、コーヒーやチョコっぽいニュアンスもあり、全体的に濃いビールでした。
それもそのはず、アルコール度数が10%あるんですよね。
3杯目:HOPDOG BREWING ハードサイダー
秋田のブルワリーで、3杯目にしてビールではなくてシードルを頂いています。
シードルは言ってしまえばりんごのワインです。
甘い系から酸味やドライなものまであって、結構奥深くて面白いお酒です。
こちらは酸味先行でドライな印象で、余韻にりんごの蜜の部分が香ります。
チーズ系との相性が良さそうでした。
4杯目:京都一乗寺ブリュワリー ゴールデンエール
京都産の麦芽とホップを使用して、テロワール演出しようとしています。
コクは感じますが、全体的にスッキリ、悪く言うと薄いなという印象でした。
5杯目:Better life with upcycle ホッピーヴァイツェン
神奈川県の海老名にありますBetter life with upcycleです。
最大の特徴がパンの耳をモルトの一部に代替して醸造を行っているというSDGsなブルワリーです。
60%パンの耳を使用したホッピーヴァイツェンを頂きました。
白ビールらしさはありつつ、さわやかな印象と小麦や少し肉感っぽさもあったかと思います。
6杯目:松江ビアへるん ヴァイツェン
こちらは割と老舗で昔からある島根県の松江ビアへるんです。
ヴァイツェンを頂きましたが、バナナ感満載で少しトロピカルな要素があり、粘性があってトロっとしているのでバナナスムージーのような印象を受けました。
バナナ感が美味しいんですよね。
7杯目:団地キッチン田島 サクラソウヒメ
埼玉県の田島団地に隣接している醸造所です。
見た目はフルーツビールっぽいですが飲んでみると違います。
コク、キレがあってゴクゴク飲めるビールですね。
8杯目:道後ビール ケルシュ
愛媛県にあります道後ビール(坊っちゃんビール)からケルシュです。
バナナっぽい印象と茶葉や酸味を感じました。
9杯目:クラフトエールチギラ NEW IPA
群馬県にありますクラフトエールチギラからNEW IPAです。
フルーティーで少しバニラっぽさや黒糖を感じて美味しいですね。
10杯目:那須高原ビール スコティッシュエール
栃木県の那須高原ビールからスコティッシュエールです。
麦の旨味とコク、茶葉や黒糖、余韻にはコーヒーっぽさを感じました。
11杯目:遠野麦酒 ヘイジーIPA
岩手県にあります遠野麦酒のヘイジーIPAです。
口当たりはフルーティーな印象ですが、余韻にかけてクエン酸系の酸味が目立つ印象です。
12杯目:麦酒倶楽部ポパイ 両国IPA
両国にあります『麦酒倶楽部ポパイ』が製造している両国IPAです。
口当たりはフルーティーで、後半にコクと少し肉感、余韻にかけて苦味を感じます。
13杯目:KANASAGO BREWERY Botanical Craft ENJU
茨城県にありますKANASAGO BREWERYのBotanical Craft ENJUです。
白ビール主体な味わいで、ハーブがふんだんに使用されているとのことですが、確かに余韻にかけてハーブの爽やかさを感じます。
14杯目:TDM 1874 BREWERY The Whole World Window
神奈川県にありますTDM 1874 BREWERYのThe Whole World Window(ダブルIPA)です。
口当たりはフルーティーで、後半に茶葉や麦の味わいをしっかりと感じます。
IPAの雑味や嫌な要素を感じさせず美味いです。
15杯目:興居島ビアファーム IyokanIPA
愛媛県にあります興居島ビアファームからIyokanIPAです。
その名の通りに伊予柑のエキスが入っているとのことです。
エキスが入っているのでフルーティーな要素が強まっています。
16杯目:ツインピークスマウンテンブルーイング 博士のケルシュ
茨城県つくば市にありますツインピークスマウンテンブルーイングから博士のケルシュです。
コクがしっかりと効いていて、パイナップルのような果実味を感じます。
17杯目:舞浜地ビール工房 HARVEST MOON ベルジャンスタイルウィート
ディズニーに隣接するイクスピアリ内で製造している舞浜地ビール工房 HARVEST MOONからベルジャンスタイルウィートです。
しっかりと麦感とコクを感じコリアンダーによる爽やかさから白ビールっぽさを感じます。
18杯目:ウォルフブロイ 首里レッド
沖縄県にありますウォルフブロイから首里レッド(アンバーエール)です。
黒糖感をしっかりと感じ、後半にはベリーの要素を感じます。
ベルギービールっぽいような印象を受けました。
19杯目:AJB Co. Barrel Aged Fruits Sour
長野県の野沢温泉村にありますAJB Co.からBarrel Aged Fruits Sourです。
サワービールの種類だと思いますが、ワインのような印象で、コクと澱から酵母っぽさ、フルーティーで酸味と複雑未を感じました。
ウイスキー好きなのでバレルエイジとか樽のニュアンスが出ているのが好みなんですよね。
20杯目:栃木マイクロブルワリー 女医さん
栃木県宇都宮市にあります栃木マイクロブルワリーから女医さんです。
ピーテッドモルトを使用したビールです。
ヨードが含まれたピートを使用しているかはわかりませんが、味わいは完全にスモーキーとヨードを感じてアイラウイスキーですね。
ボウモアくらいのライトリーピーテッドな印象です。
年に数回はさらにスモーキーなヘビリーピーテッドタイプを製造するとのことで、こちらはかなり気になりますね。
21杯目:Miyata Beer Cider
東京の押上にありますMiyata BeerのCider(シードル)です。
1年熟成とのことで確かに熟成感を感じます。
少し還元的な肉感と熟したりんごの要素を感じます。
熟成したシードルは初めて飲みましたが、面白いですね。
22杯目:FETISH CLUB Tokyo Brewery ANOMALY
東京の芝大門にありますFETISH CLUB Tokyo BreweryのANOMALY(インペリアルスタウト)です。
栗というか少し甘さがあるのでモンブランを飲んでるような印象を受けます。
麦の甘みと苦みとコクをしっかりと感じます。
23杯目:沢内醸造所 アメリカンアンバーラガー
岩手県にあります沢内醸造所のアメリカンアンバーラガーです。
黒糖のニュアンスとフルーティーな要素を感じます。
24杯目:OKAZAKI BEER 岡崎八丁味噌ポーター
愛知県岡崎市にありますOKAZAKI BEERから岡崎八丁味噌ポーターです。
ポーターは黒ビールのことでコクと旨みをしっかりと感じつつ、チョコのようなニュアンスを感じます。
イベントの感想
ビールだけでなくシードルも含みますが、全部で24杯頂きました。
全国200のブルワリーが参加し、1ブルワリーが複数の銘柄を出展していますので、総勢700種類以上のビールがあったようです。
24杯で結構飲んだつもりですが、パーセンテージにすると3%(24/700≒0.03…)しか飲めていないという。。
ウイスキーですら日本国内の蒸溜所が100を超えて、追っていくのが困難になりつつありますが。。
クラフトビールの醸造所の数は100じゃすみませんから、もっとも追っていくのが困難だと思います。
なんとなくは分かっていましたが、こうやって数値で見てみて、イベントに参加して肌で触れてみることで、まじまじと感じさせられました。
逆に言えば知らない、美味しいクラフトビールもたくさんあるということです。
美味しいと思えるまだ見ぬ1杯に出会えるように、これからも飲んでいこうと思います。
注意点①:メジャーどころは不参加
クラフトビールのメジャーどころ、例えば宇宙ビールやWCB(West Coast Brewing)などは今回のイベントに出展していません。
どちらかと言うと、新しくできたり・比較的マイナーな醸造所が多い印象です。
そういう意味では結構マニア向けなイベントになっているかと思います。
メジャーどころを希望するなら、『JAPAN BREWERS CUP』の方が良いかと思います。

注意点②:ハズレも多い
マイナーな醸造所が多いといいましたが、マイナーである理由はマーケティングやブランディングが不足・下手であることもありますが、単純にビールが美味しくないからという理由もあります。
個人的にはビールにクエン酸系の酸味が出ていたりするのは苦手だったりしますが、今回飲んだもの中にも感じるものは結構ありました。。
人間飲むことができる量は限られていますので、できれば当たりを飲みたい。
そんなときは1つの指標として、海外の方がいる醸造所を訪れてみることをおすすめします。
このビール美味しいなと思って調べているとブルワーなどに海外の方が参画している場合が多くあります。
ビール造り、特にIPAの製造に関してはまだまだ日本人は劣っているなと感じます。
注意点②:泥酔注意
こういったお酒のイベントで一番気をつけるべきポイントが泥酔しないことです。
ちなみに試飲は1回50ml提供ですが、ご厚意で毎回70ml~100mlくらい入れてもらえます。
私が飲んだ24杯だと最低1.2L(50mlで計算した場合)~最大2.4L(100mlで計算した場合)飲んだ計算になります。
一般的にビールは5%という認識があるかもしれませんが、クラフトビールの度数はIPAやインペリアルスタウトだと最大10%ぐらいあるので、結構酔います。
当日もビールの写真を取り忘れたりして結構酔っていましたが、翌日は二日酔いになったほどです。。
今回イベント中には食べていませんが、キッチンカーが出店していて、おつまみやカレーなどを食べることができましたので、酔い防止のために事前やイベント中でもなにか食べるとよいかと思います。
もちろん水分補給も大切です。
上手いなと思ったのは、給水にウォーターサーバを使用していたことです。
ウォーターサーバの会社の宣伝にもなりますし、我々は給水して酔いを冷ますことができるというWin-Winな関係です。
良かったところ①:混雑具合
イベント会場が広いので、混雑は全く気になりませんでした。
ウイスキーイベントだとすれ違うのにすら困難だったりしますからね。。
提供時間も基本的には即提供され、並んだとしても5分以内には提供さていましたので、基本的には間髪を入れず飲み続けることができます。
良かったところ②:グラスの洗浄
専用のグラスに注いでもらいますので、次のビールを飲む前にはグラスを洗浄する必要があります。
このように流しが数か所置いてあり、ここでグラスを洗浄することができます。
グラスの水滴を拭くようにグラスクロスを持っていくべきだったなとは思います。。
良かったところ③:有料試飲がない
ウイスキーイベントなどですと、定番銘柄は無料試飲で、熟成年数が高いウイスキーなどは有料試飲であることが多いです。
飲食物やグッズなどはもちろんお金がかかりますが、飲み物に関しては有料試飲がなく、チケット代以上に追加料金かかることなく試飲することができました。
いちいち財布を取り出すことがなかったり、電子マネーでも支払いが面倒だったりするので、これがないのは個人的にはすごく参加しやすかったなと思います。
おわりに
基本的にはウイスキーイベントがメインですが、クラフトビールなど他のお酒のイベントに参加したらまたご紹介できればと思います。

