冨所
本日は気になっていたお店『冨所』を嫁と訪れます。

細かいのですが、富所ではなく冨所です。
場所は御成門駅が最寄りで、JR的には新橋と浜松町のちょうど中間というような場所にあります。
また、お店の外観はかなりシンプルで、看板や店名も出ていないので1回見過ごしてしまうほどでした。
今回はランチに握りのみの『おまかせコース(にぎり14貫) 15,000円』を予約しました。
昼からつまみありのコースを選択することも可能ですが、この日は夜にお酒を飲む予定があったので、昼は控えめにということで握りのみのコースにしました。
それでは今回食べた全メニューをご紹介していきます。
ガリ
握りのみのコースなので最初からガリが提供されます。
酸味がありつつ、乳酸感もあり発酵している感じもあります。
好みなガリです。
1貫目:さより
シャリの酸味が結構強いので、魚の臭みをうまい具合に消している印象です。
しかし、さより自体の旨味も弱めなので、強めの酸味によって旨味も隠れてしまっている印象です。
2貫目:キス
キスの脂をほんのりと感じます。
ただ、さより同様でシャリの酸味によって旨味も隠れてしまっている印象です。
3貫目:マス
脂しっかりと臭みを感じず旨味と特有の風味をしっかりと感じます。
これぐらいネタの旨味が強い方がシャリとの相性が良いと思います。
4貫目:赤身
マグロの味がしっかりと濃いです。
そして、シャリとの相性がばっちりです。
鮨屋のシャリはマグロに合うように作られていると言われますが、まさにそれを体現していると思います。
5貫目:中トロ
マグロの味に加えて脂をしっかりと感じます。
もちろんシャリとの相性も抜群です。
赤身よりも中トロの方が相性がいいですね、
6貫目:大トロ
さらに脂が強くなっています。
ここまで脂が強いとシャリが負けてきた印象があります。
7貫目:小肌
小肌自体の脂と酸味を感じます。
この酸味とシャリとの相性がいいです。
8貫目:かつお
もっちりとした食感と鉄分の味わいです。
美味しいですね。
9貫目:かいわり
かいわりという魚は初めて食べました。
もちろん刺し身でも食べたことはありません。
シャクシャクとした食感と青魚のような味わいがしつつ、脂もしっかりと感じます。
10貫目:煮蛤
ツメが過去一番濃厚です。
おそらくツメは蛤出汁を使用していると思います。
もちろん身からも濃厚な味わいを感じ、煮蛤の中で人生一だと思います。
11貫目:車海老
まず、でかいです。
口いっぱいに車海老が溢れるのは幸せですね。
味わいとしても臭みなく、海老の味噌と身の甘さが広がります。
12貫目:さわら
浅葱の香り、脂しっかりで旨味を感じます。
お椀
白味噌で、三つ葉とあおさ、そこに胡麻入っています。
出汁感も濃厚で美味しいです。
13貫目:ウニ
ムラサキウニだと思います。
海苔がパリッとしており、少しお茶っぽい香りもあります。
ウニの甘みだけを感じ、臭みは一切ありません。
美味しいですね。
追加1貫目:赤貝
ここでお腹の具合、追加の有無を聞かれました。
貝類が色々と入っているとのことでしたので、無類の貝好きとしては貝を全種類お願いしました。
まずは赤貝です。
赤貝特有の瓜っぽい香りと甘さ、磯の風味が口の中に広がります。
普段追加しない嫁も赤貝だけは追加していました。
追加2貫目:平貝
特有のシャクシャクとした食感があります。
噛んでいると甘さをしっかりと感じます。
追加3貫目:鳥貝
磯の風味と噛んでいると甘さを感じます。
サイズが大きいのも嬉しいですね。
追加4貫目:青柳
シャクシャクの食感と、こちらも噛んでいると磯の風味と甘さが出てきます。
なによりもこちらもサイズが大きいのが嬉しいですね。
追加5貫目:小柱
繊維質な食感がいいです。
こちらも噛んでいると甘さを感じます。
14貫目:穴子
追加は終了で、コースの〆の1貫ということで穴子です。
ふわふわ食感で臭みなく、ツメもしっかりと濃くて美味しいです。
煮蛤とは違う、穴子出汁のツメを使用しているのではないかと思います。
玉
最後は玉でコースが終了です。
海老と山芋を感じ、甘さ控えめの玉です。
1杯目:ハートランド
最初はビールを頂きました。
銘柄はハートランドのみです。
ハートランド好きなので嬉しいですね。
食事との相性も良いです。
2杯目:愛宕の松
日本酒を1合頂きました。
宮城県のお酒です。
辛口でスッキリとした印象ではありますが、余韻に食事の邪魔をしない程度に少しフルーティーな印象もあります。
感想
お会計はおまかせコース2人分+追加6貫(私5貫+嫁1貫)+飲み物は嫁と合わせて3杯で、合計40,000円ちょうどでした。
つまみ有りでもいいのですが、鮨だけを食べたいときが気分的にも用事的にもあるので、つまみの有無の選択をすることができるのは良いですね。
そして、コース15,000円というのも格安だと思います。
この価格で大トロ、ウニ、車海老など豪華なネタを食べることができるとは。。
味的には白身とシャリの相性は少し悪く感じましたが、3貫目のマス以降はどれも美味しかったです。
中でも煮蛤と赤身、赤貝が良く、特に煮蛤は人生一の美味しさだったなと思います。
もう少しすると店内の改装を行うようで、営業再開は2025年8月頃とのことです。
秋か冬になったらまた訪れたいものです。
クラシックな鮨を食べたいときにおすすめです。
味:★★★★⯪(4.5)
コスパ:★★★⯪☆(3.5)
再訪:★★★★☆(4)
店舗情報



