- 裏おにかい
- シャリ
- ガリ
- 1/5杯目:セッラ モスカ トルバート ロゼ ブリュット
- 1貫目:まぐろ巻き
- 1品目:秋刀魚
- 2貫目:クエ
- 3貫目:ほっき貝
- 2/5杯目:ドゥーカ ディ サラパルータ カラニカ フラッパート
- 4貫目:小肌
- 5貫目:メカジキ
- 6貫目:イワシ
- 3/5杯目:コレマッサーリ グロットロ モンテクッコ・ロザート2022
- 7貫目:さわら
- 8貫目:白いか
- 2品目:たこの柔らかく煮
- 9貫目:金目鯛
- ワイン4/5杯目:ブリッコ・モンダリーノ バルベーラ・デル・モンフェッラート スペリオーレ
- 日本酒1杯目:山形正宗 純米吟醸 稲造
- 10貫目:海老天海苔巻き
- 11貫目:赤身漬け
- 12貫目:中トロ
- 3品目:いちじくの田楽
- 5/5杯目:フォンタナ・カンディダ カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ2023
- 13貫目:あん肝
- 14貫目:かっぱ巻き
- 15貫目:穴子
- おわん
- たまご
- 感想
- 情報
裏おにかい
本日は嫁と八丁堀にあります『鮨 うらおにかい』へお邪魔します。
古民家を改修したようなおしゃれな作りとなっており、内装もキレイです。
おにかい自体は中目黒にあります同じ系列のミシュラン1つ星獲得の『天婦羅 みやしろ』の2階に『鮨おにかい』として最初にオープンし、今や都内各地や横浜の野毛にも出店されています。
ちなみに2階にある場合は店名が『おにかい』で、3階にある場合は『おにかい+1』、1階にある場合は『うらおにかい』としているようです。
シャリ
まずはシャリと海苔が提供されます。
いわゆる名刺代わりってやつですね。
シャリは赤酢で、切りたてなので酸味を強く感じます。
シャリは硬すぎず、しかし粒感は感じるなという程度の炊き具合でした。
ガリ
酸味がしっかりとあるタイプです。
握りがメインなので、ガリは最初から提供されます。
1/5杯目:セッラ モスカ トルバート ロゼ ブリュット
普段ワインを全く飲まないのですが、せっかくなので今回は『ワインペアリング(5,500円)』をオーダーしてみました。
全5杯で、お品書きとして3貫ずつに対して1杯の提供と記載があり、提供されるタイミングや飲み終わるべきタイミングがわかりやすいですね。
予約時にオーダーすることもできますし、当日オーダーすることもできます。
1杯目はビール(マスターズドリーム)かスパークリングワインから選択することができます。
せっかくなので、スパークリングワインを選択しました。
イタリアのスパークリングワイン、いわゆるスプマンテです。
甘さが先行しつつも柑橘系の要素があると感じました。
1貫目:まぐろ巻き
大トロをバーナーで炙ってくれるパフォーマンスも見せてくれます。
カウンター席は8席あり、今回は全員2名ずつの4組で、そのうち2組が海外の方でしたが、かなり喜ばれていました。
マグロは口にいれるとスッと消えます。
臭みはいっさいなく、マグロの旨味と切りたてのシャリの酸味の相性の良さがわかります。
1品目:秋刀魚
秋刀魚の香りがいいですね。
ここ数年は夏が終わって、ようやく秋が来たと思ったらすぐ冬になるので、せめて食べ物だけでも秋を感じたいものです。
基本的には握りがメインですが、このようにおつまみも提供されます。
2貫目:クエ
最初はすだちを感じ、噛んでいると脂の甘みを感じるようになります。
3貫目:ほっき貝
食感は弱めでしたが、香りがすごかったです。
さすがに普段食べている立喰い寿司のほっき貝とは異なります。
2/5杯目:ドゥーカ ディ サラパルータ カラニカ フラッパート
ワインを飲み慣れていないせいか、タンニン強めな印象です。
単体で飲むのはキツいかなと思うほどタンニンを強く感じ、赤ワインが苦手な方は飲めないだろうという具合です。
4貫目:小肌
酸味とほんのり脂を感じます。
青魚のクセと赤ワインのタンニンが合う気がします。
魚は白ワインと合うと乏しいながらの知識として持っていましたが、赤ワインがこんなに合うとは。。
5貫目:メカジキ
目の前で瞬間燻製を行うパフォーマンスをしてくれます。
燻製香と脂をしっかりと感じました。
6貫目:イワシ
ややクセが強い気がしましたが、青魚好きには許容範囲です。
青魚のクセが強ければ強いほど、この赤ワインとの相性が良くなります。
レンコンの食感は楽しめますが、必要かな。。
3/5杯目:コレマッサーリ グロットロ モンテクッコ・ロザート2022
ベリーを思わせる香りと飲んでみるとややタンニンと酸味もあるロゼでした。
7貫目:さわら
口に入れたときに炙りの香りが広がり、噛んでいると脂をほんのりと感じます。
シャリの酢の具合が馴染んで落ち着いてきた印象です。
8貫目:白いか
上には漬け卵黄を削ったものがかかっています。
ねっとり甘さを感じます。
2品目:たこの柔らかく煮
たこの旨味はもちろんですが、万願寺唐辛子の青っぽさがアクセントとなり美味しいです。
個人的には赤の唐辛子よりも青の唐辛子の青っぽさが好きです。
9貫目:金目鯛
皮目に旨味と香りを感じます。
ややタンニンのあるロゼとの相性が良いと思います。
ワイン4/5杯目:ブリッコ・モンダリーノ バルベーラ・デル・モンフェッラート スペリオーレ
2杯目の赤ワインよりもタンニンは押さえられていますが、そこそこタンニンとミントっぽい爽やかな感じがあります。
日本酒1杯目:山形正宗 純米吟醸 稲造
嫁はお酒をそこまで飲めないので、ペアリングにせず単品注文していて、日本酒を注文したものをいただきました。
華やかな感じで花っぽいニュアンスを感じます。
この花っぽさは日本酒では初めて感じたかもしれません。
グラスが面白く、冷えると桜が色付きます。
温度が落ち着いてくるとかなり甘さが際立ちました。
10貫目:海老天海苔巻き
『天婦羅みやしろ』のレシピをそのまま再現しているというコラボメニューです。
海老の天ぷらは全熟となっており、ブリッブリッの食感を楽しめます。
ツメが甘いですし、尻尾は海老の香りがかなり立ちます。
11貫目:赤身漬け
漬けの醤油にネギが入っており、ネギの旨味と香りもプラスされています。
漬けにした上に煮切り醤油をつけていたので、ややしょっぱい印象も受けました。
赤ワインとマグロの相性はいいですね。
マグロの仲卸は石司で、今回は大間産とのことです。
今年はあまりマグロが良くなかったとのことで、この個体が今年の夏ベストとのことです。
これから段々と良くなっていくだろうとのことでした。
12貫目:中トロ
旨味と脂のバランスが良く、香りもかなり感じました。
3品目:いちじくの田楽
いちじく自体甘さと、苦みではないですが独特の味わいがあって、もともと複雑味がある果物だと思います。
そこに塩味とくるみ、少し焦げの苦みでさらに複雑味のある1品になっています。
5/5杯目:フォンタナ・カンディダ カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ2023
最後は白ワインです。
かなり甘く、リンゴジュースを飲んでいるような美味しさです。
先ほどは複雑味とかそれっぽいことをいいましたが、結局は甘いものが好きなおこちゃまな舌を持っています。
13貫目:あん肝
奈良漬が入っておりところどころシャキッとした食感があります。
肝の濃厚さでジャンキーな味わいです。
14貫目:かっぱ巻き
きゅうりはぬか漬けになっており、胡椒がかけられています。
ぬか漬けと胡椒合いますね。
15貫目:穴子
ゆず皮の香りを感じつつ、臭みは多少感じましたが、美味しいと思います。
おわん
マグロとネギのネギマ汁です。
味わいとしてはめんつゆっぽさとゆず皮を感じました。
たまご
柔らかくプルプルな食感です。
そこまで甘くないので、デザートというよりもおかず系ですね。
感想
以上、鮨15貫・つまみ3品・おわん・たまごの全20品のおまかせコースでした。
おまかせコース(11,000円)×2+ワインペアリング(5,500円)+日本酒etcで、お会計は約30,000円でした。
コース1万円前後だと原材料の高騰もあってどうかなと思っていましたが、握りに特化することで、満足いくクオリティだったと思います。
握り特化とは言え、おつまみも少しは提供されますので、満足度は高いと思います。
さすがにウニは提供されませんでしたが、ウニはクオリティがわかりやすく変に安いのを使うとミョウバン臭かったりするので、省くのが正解だと思います。
ワインペアリングに関しては注文するかは好みかと思います。
ワインは2,000円~4,000円前後のもの、ワイングラスも基本的には同じものを使用していたりはしますが、普段ワインを飲まない身からするとワインって面白いなと感じて注文して良かったと思います。
飲み慣れている方からすると突っ込みどころが多いのかもしれませんので、初心者向けかと思います。
握りだけなのでサクッと提供されて終わりかなと思っていましたが、滞在時間は2時間ほどで、お酒を飲みつつゆったりと味わうことができました。
目の前でバーナーで炙ったり、瞬間燻製など、パフォーマンスもあるので、海外の方はもちろんのこと、日本人も楽しめるかと思います。
今回はランチで利用しましたが、基本的にランチもディナーも同じメニュー・構成とのことです。
メニューは全店舗で同じだそうで、メニューは月変わりで更新され、えび天や瞬間燻製などの看板メニューは固定で、その他のメニューが変わるとのことです。
普段から1人3万などのカウンター鮨に行っている方からすると、サービス、おつまみやネタの豪華さなどに物足りなく感じてしまうかもしれません。
初めてのカウンター鮨やコース1万円だしなと割り切って使う際におすすめかと思います。
また、季節を変えて訪れてみたいと思います。
情報
■予約
予約はWeb予約(ポケットコンシェルジュ)もしくは電話予約が可能です。
予約は時間・曜日を指定しないなら1週間先くらいから空いており、金曜日の18:00~などと指定したい場合は1ヶ月前に予約するのが良いと思います。
予約困難ではないですが、人気店ですので早めの予約をおすすめします。
■アクセス
JRおよび東京メトロ日比谷線の八丁堀駅が最寄りとなります。