West Coast Brewing
『West Coast Brewing(WCB)』は静岡県静岡市用宗にあるクラフトビールの醸造所です。

日本国内に900ヵ所(2024年現在)ほどクラフトビールの醸造所がありますが、その中でもクオリティの高さや美味しさから人気の醸造所となっています。
今回はWest Coast Brewingのブルワリー見学および『WCB用宗タップルーム』を訪れてきましたので、ご紹介していきます。

ブルワリー見学
ブルワリーとはビールの醸造所、つまりはブルワリー見学とはビール工場見学のことです。
ブルワリーの見学は土日のみの開催で事前予約制です。
『オンラインサイト』から予約することができます。
料金は3,500円で、当日受付時に支払いを行います。
見学後終了後にお土産用のビールを1本もらうことができ、WCBのビールは1本1,000円~1,500円くらいなので、実質見学代は2,000円~2,500円という感じでしょうか。
開催時間は基本的に10:30~12:00となっています。
見学の受付および集合場所はWCBが運営する宿泊施設の『The Villa & Barrel Lounge』の1Fです。

同じく1Fには『WCB用宗タップルーム』があり、こちらではWCBのビールや朝食を頂くことができたり、ビールやグッズなどを購入することも可能です。
見学の場合は10:30に建物内にいれば問題ありませんが、『WCB用宗タップルーム』は8:00から営業していますので、少し早めに来てビールを飲んで待つということも可能です。
見学開始
それでは時間となりましたので見学をしていきます。
ブルワリー内での撮影がNGであったので、写真は外からの撮影のみとなります。
見学では精麦する麦自体を見ることができたり、仕込みや発酵、製造が終わりしばらく貯めておくタンクなど製造工程を一通りを見学することができます。
大手ビールメーカーの工場見学とは違い、展示物があったりなどはないので、ビールに関する少し知識を持っておくと良いかなと思いました。
ちなみにですが、隣りに併設されています『用宗みなと温泉』からも内部を少し見ることができます。

私は見学前に訪れましたが、見学前・見学後でもとりあえず訪れてみることをおすすめします。
見学中に聞いた勉強になった話としては、ビールは製造過程でオフフレーバー(不要な香味成分)が発生します。
製造したビールをタンク内で貯酒(熟成)をかけることで、オフフレーバーは薄れていきます。
オフフレーバーがなくなったかの判断基準としてはブルワーの方が実際に香りをかいで判断するとのことで、ブルワー全員がOKを出さないと出荷しないとのことです。
ブルワーの国籍も様々で、人種によって味覚が異なるので、多面的に判断しているとのことでした。
見学中は参加者であることを示すためにこちらのストラップを首から下げます。
こちらステッカーとなっており、見学終了後には頂くことができます。
そして、最後にお土産でビールを1本もらいます。
このように見学自体に飲酒は伴いないので、車でも訪れることができます。
併設されている『WCB用宗タップルーム』ではビールを飲むことができますので、公共交通機関で訪れることがおすすめではありますが。。
お土産:Modal Bliss
自宅に帰宅した後にお土産でもらったModal Blissを飲みました。
柑橘系のニュアンス、ややトロピカルな印象もありつつ、クエン酸のような酸味、余韻はまたフルーティーさがやってきます。
注意点:服装に要注意
ブルワリー内は結構暑いです。
コートや荷物は預かってくれますが、冬でもTシャツやロンTなどの薄手の服で見学することをおすすめします。
また、見学中は防護メガネとシューズカバーを着用します。
私も基本メガネをかけていますが、メガネオンオンメガネになりますので、覚悟しておいてください。
ブルワリー内は地面が濡れている場所もあり、シューズカバーをかけるので滑りやすくなります。
サンダルやヒールなどは避けて、スニーカーで参加するのがよいかと思います。
WCB用宗タップルーム
見学前と見学後に『WCB用宗タップルーム』でビールを飲んで来ましたので、ご紹介していきます。
この日頂けるビールは15種類ありました。
今回は利用しませんでしたが、ビール以外にも食事や軽食を頂くことができます。
ちなみに宿泊施設の『The Villa & Barrel Lounge』の宿泊者限定ビールはありますが、タップルーム限定のビールはありません。
ですが、新作のビールは月曜日に出荷され、火曜の夕方頃には『WCB用宗タップルーム』に並んだり飲むことができるという、最速で新作を入手・飲むことができるというメリットがあります。
ちなみに水曜日には静岡駅周辺、木金には県外の店頭に並ぶだろうとのことでした。
いち早く入手したい・飲みたいというWCBマニア向けのメリットではありますが。。
Dark Crispi Boi
こちらは見学前に時間があったので、その際に飲みました。
ビールの種類としてはラガーです。
麦感強めで、コク深い印象です。
苦みも控えめなのでゴクゴクと飲むことができます。
特に『用宗みなと温泉』から上がったばかりの風呂上がりでしたので、より美味しく感じました。
GMT+9 The Dark Delight
こちらは見学後に頂きました。
ビールの種類としてはインペリアルスタウトです。
インペリアルスタウトはクラフトビールを飲まない方にはあまり聞き慣れない単語カと思います。
アルコール度数が高いなどの特徴がありますが、一番の特徴は樽で熟成をかけることです。
その熟成に用いられる樽はガイアフロー静岡蒸溜所、つまりはウイスキーの熟成に使用した樽です。
熟成期間は2年8ヶ月~3年4ヶ月とのかなり長期間熟成が行われています。
チョコや赤いベリーを感じる濃厚で濃密な味わいに微炭酸があります。
ちなみこちらは瓶売りで1本4,000円くらいします。
家庭だと持て余すので、こういうものはタップで飲まないとですね。
Endgame Magic
インペリアルスタウトを後に飲むべきでしたが、もう1杯頂きました。
分類としてはトリプルニューイングランドIPAです。
トリプルというのは通常の3倍のホップを使用しているという贅沢なビールです。
味わいとしては口当たりがトロピカルを感じ、後半は肉感を感じました。
もう少し飲みたいところではありますが、このあと予定があるのでこれにて退散しました。
感想
West Coast Brewingのブルワリー見学と『WCB用宗タップルーム』を訪れましたが、大満足の内容でした。
ビールを飲んだり買うことができるのはもちろん、見学ではビールの製造を学ぶこともできます。
普段飲むお酒がどのようにして作られているかを知ることで、より一層そのお酒を好きになりますし、美味しくいただくことができるかと思います。
ビールが全く飲めない方にはおすすめできませんが、クラフトビールじゃなくともビール好きという方はぜひとも訪れてみてほしくあります。
静岡駅からも2駅+徒歩10分で、片道30分あれば訪れることができますので、静岡旅行の際にはぜひ工程に入れてみてください。
次回訪問の際は『The Villa & Barrel Lounge』に宿泊して、宿泊者限定のビールを飲みたいものです。
施設情報
定休日:不定休(月に2~3日)
アクセス:用宗駅から徒歩10分程度
ブルワリーの見学は要予約
営業日は『こちら』から確認できます。


