2024年下半期ベストリリース
今回は2024年下半期にリリースされて美味しかったウイスキー、ベストリリースを決めていきます。
宅飲みに限らずバーやウイスキーイベントなどで飲んだものを含んでのご紹介となります。
オフィシャルから3本、ボトラーズから3本ご紹介していきます。
2024年上半期ベストリリースは『こちら』。
オフィシャル1本目:ラフロイグ18年
10年ぶりに復活したラフロイグ18年のオフィシャルボトルです。
海外ではすでに販売されており、日本だと現在は平行輸入で販売されているものをみかけます。
味わいとしてはピートと黄色いフルーツを感じて美味しいです。
短熟のラフロイグはピート、長熟になるにつれて黄色いフルーツが濃く現れてくるという味わいですが、18年くらいの中熟ではこの両方の良いところどりという感じです。
似た熟成年数ですと、麻谷商店さんのシングルキャスクのウィリアムソン17年で近しい味わいを感じました。
こちらもかなり美味しいボトルで、味自体はオフィシャル18年よりも美味しいと思います。
ただ、お値段が5.5万円という点がネックでした。
ラフロイグ18年が平行輸入で3.5万円~4万円くらいで販売されています。
正規から販売されるのかはわかりませんが、価格差が1.5万~2万ぐらいあるならシングルカスク・カスクストレングスじゃなくても、オフィシャルでいいんじゃないかと思う味わいです。
オフィシャル2本目:ラガヴーリン ディアジオスペシャル2024
海外だとすでに発売されていて、日本にもようやく入ってきたかと思います。
2021年は持っていましてリフィルアメリカンオークなので、原酒の良さが出ていて重厚感を感じられる1本でした。
2022年はリフィルアメリカンオークとヴァージンオーク樽で少し樽感の強さを感じ、2023年はテキーラ樽フィニッシュと変化球としてはありなのですが、個人で1本持つかと言われたら微妙でした。
今回は1stフィルとリフィルのバーボン樽を使用して、12年熟成、57.4%のカスクストレングスという、ようやくまともなリリースをしてくれました。
樽由来の少しスパイシーさもありつつ、ラガヴーリンのピート甘さ重厚感をしっかりと感じさせてくれますので、買いな1本だと思います。
オフィシャル3本目:ニッカ ナインディケイズ
2024年一番話題になった!?1本なのかなと思います。
お値段1本30万しますので、さすがに買うことはできず、試飲をしてきました。
試飲価格もたいていのところはハーフとか10mlで1万円が相場なので、試飲だけでも結構なお値段がしますね。
香りとしては、熟成香とレーズン。
味わいはレーズン、アプリコット、ぶどう、ライチ、樽と果実のわたの苦み、ほこり、ほんのりピートが香って、最後にナッツと黒糖が残るというかんじでしょうか。
長熟ブレンデッドらしい複雑味がしっかりとあります。
今回は試飲でしたので立ち飲みでしたが、できればバーなどで座ってショット30mlで時間かけて飲みたいボトルです。
開栓したてのときに飲んだので、瓶中盤くらいから終盤・瓶底あたりでもう一度飲んでみたいものです。
ボトラーズ1本目:モルトマン グレンロッシー 1997 26年
1997年蒸溜、リフィルシェリーバットで26年熟成の1本です。
リフィルシェリーなのでそこまで樽の味が乗っていなくて、グレンロッシーの華やかでフルーティーなニュアンスを味わうことがでます。
そこにシェリーのベリーっぽさや甘さがほんのり追加されて、よりフルーティーさが増しているなという印象です。
1本4万円程度で、ついに90年代後半でもこの価格かという感じは否めませんが、個人的には買いな1本だと思いましたので買ってきました。
ぜひバーなどで見かけたら試してから買ってもいいんじゃないかと思う1本です。
ボトラーズ2本目:乾杯会 シークレットハイランド 1981-2023 42年
乾杯会さんから発売されましたシークレットハイランドの1981年蒸溜、42年熟成の1本です。
シークレットハイランドですが、スコットランドで最も背の高いポットスティルという説明があるので、中身はグレンモーレンジィですね。
味わいとしては長熟らしいトロピカルな要素と、ジンジャー、黒糖の余韻が長く続きます。
1981年にスペインでシェリー酒に関する法律が変更となり樽で輸出することができなりました。
こちらの蒸溜年も1981年なので、シーズニングではなく輸送の際に用いられていたシェリー樽が使用されているのではないかと思います。
1本10万円しますが、これぐらいの熟成年数であれば、このお値段も納得なのではないでしょうか。
ボトラーズ3本目:KFWS タムデュー 1989 34年
1989年蒸溜で34年熟成の1本です。
タムデューと言えばシェリーですが、こちらはおそらくバーボンリフィルホグスヘッドだと思われるとのことです。
麦っぽさがありつつ、トロピカルなフルーティーさ、ジンジャーやすこしスパイシーさもあって、余韻にナッツを感じます。
派手さはないんですが、地味に美味しい1本です。
個人的にはこういう地味美味い系が好きなので、結構刺さりました。
1本8万円ぐらいなので、今は見送っていますが、将来的に余裕が出来たら買いたい1本ですね。
2024年ベストリリース オフィシャル
2024年にリリースされたボトルで1番美味しかったと思うボトル、ベストリリースのオフィシャル編を決めていきます。
- 【上半期】三郎丸Ⅳ The emperor カスクストレングス
- 【上半期】バリンダロッホ ヴィンテージリリース2015
- 【上半期】富士 シングルグレーン 50th Anniversary
- 【下半期】ラフロイグ18年
- 【下半期】ラガヴーリン ディアジオスペシャルリリース2024
- 【下半期】ニッカ ナインディケイズ
上半期の3本・下半期の3本から、1本選ぶとすれば『ラガヴーリン ディアジオスペシャルリリース2024』です。
ラガヴーリン好きだという忖度も多少入っていますが、ラガヴーリンの良さを味わえる1本だと思いますので、この1本に決めました
2024年ベストリリース ボトラーズ
2024年にリリースされたボトルで1番美味しかったと思うボトルベストリリースのボトラーズ編を決めていきます
- 【上半期】ブロッサムズ グレンマレイ 1995
- 【上半期】GM トーモア 1999
- 【上半期】ドーノッホ 2019-2024 5年 フレッシュバーボンバレル 秩父ウイスキー祭2024
- 【下半期】モルトマン グレンロッシー 1997 26年
- 【下半期】乾杯会 シークレットハイランド 1981-2023 42年
- 【下半期】KFWS タムデュー 1989 34年
※画像一番左
上半期の3本・下半期の3本から、1本選ぶとすれば『ドーノッホ 2019-2024 5年 フレッシュバーボンバレル 秩父ウイスキー祭2024』です。
短熟ではありますが複雑な香味を感じつつ、まるでパッションフルーツジュースを飲んでいるかのようなあの衝撃は忘れられません。
抽選に外れてしまったことが悔やまれるところではあります。
秩父ウイスキー祭実行委員会のバーだったり、ウイスキーイベントの秩父ウイスキー祭のブースであれば飲むことができるかと思いますので、見かけたらぜひ飲んでみてください。
おわりに
みなさんも2024年飲んで美味しかったボトルがあるかと思いますので、何だったかなとぜひ振り返って頂ければと思います
2024年はバーやウイスキーイベントなどで様々なウイスキーを飲ませて頂きました
その中でより好みが確立していく中、ドーノッホなどの完全ノーマークのウイスキーにも出会うことが出来たりと楽しむことができた1年だったなと思います
2025年も引き続き、ウイスキーを飲んで、美味しいと思う好みの1本を見つけて、できれば買っていこうと思います
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