2024年3月美味しかったウイスキー紹介
2024年3月にバーで飲んだり・買ったりして、美味しかったウイスキーをご紹介していきます。
先月2月に秩父ウイスキー祭があったことで、イベントに合わせて2月にリリースが集中した印象です。
その反動で3月はリリースが控えめになるかなと思いましたが、意外とポツポツといいリリースがあったかなと思います。
1本目:The TASTER シークレットアイラ 2009 14年
『The TASTER』はスコッチモルト販売さんから発売される、モルト愛好家にテイスティングを依頼して、樽を選定するというシリーズです。
今回は名店中の名店キャンベルタウンロッホさんの藤田さんが担当されております。
シークレットアイラ表記ですが、中身はアードベッグの2009年蒸溜の14年熟成となっています。
口当たりは結構軽い印象を受けましたが、後半からグッと味わいが強くなるタイプです。
昨年販売されたアードベッグのシングルカスクにも、最初は軽いけど、後半からグッと強くなる味わいを感じたので、これに近しいものがあったかなと思います。
お値段は3万円といいお値段しますが、アードベッグの14年と考えると安いんじゃないでしょうか。
2本目:The TASTER ブルックラディ 2012 11年
2012年蒸留で、11年熟成のブルックラディです。
樽はバレル表記なので、おそらくバーボン樽だろうと思います。
選定者はキャンベルタウンロッホさんの中村さんが担当されております。
フルーツと麦、若干ピートがある気がしました。
あとはシトラス、ガムっぽさ、梅感もあったかなという印象です。
お値段が3万弱ぐらいと結構いい値段するのですが、美味しいブルックラディでした。
3本目:GM ブルックラディ 1994 27年
1994年蒸留で、リフィルのアメリカンホグスヘッドで27年熟成の1本です。
ブルックラディ蒸留所は1994年に製造休止し、2001年に再開をしていますので、休止前の原酒になります。
麦、肉感、りんご、ミントっぽさを感じました。
休止前のブルックラディは3種類ぐらい飲んだことがあるのですが、それらと似たような味わいで麦々しくて美味しい1本だと思います。
麦感味わうなら個人的にはグレンカダムかブルックラディ、グレンマレイかなと思います。
お値段が7万といい値段するのですが、それに見合う味わいの1本なんじゃないかと思います。
92年の私の生まれ年だったら買っていたなという感じです。
4本目:ミークルトール
ようやく日本に入ってきましたミークルトールです。
ピーテッドのグレンアラヒーのことですね。
『Meikle Tòir』と一見どう読むのか悩むところですが、日本の正規輸入代理店が日本でどう呼ぶかという名称をつけますので、ミークルトールとようやく決まったという感じです。
昔の正規輸入代理店が決まる前のカリラ(Caol Ila)はカオルイラとか、初見じゃ絶対読めないグレンギリー(Glen Garioch)はグレンギャリーとかのように別な名称で呼ばれていたり、アードナムルッカン(Ardnamrchan)なども海外の動画などを見ているとちょっと違った発音に聞こえますね。
国内ではオリジナル、シェリー、チンカピンの3種類が発売されました。
全部飲んできましたが、この3本の中ならチンカピンが一番美味しかったですね。
海外では70ppmヘビリーピーテッドタイプも発売されているので、そちらも気になるところではあります。
5本目:ブティックウイスキー アイラ ディスティラリー29年
中身はラフロイグとのことです。
1993年蒸溜で、オロロソシェリーのオクタブでフィニッシュをかけた29年熟成の1本です。
弱めのピートで、黄色いフルーツを感じることができる長熟のラフだと思います
お値段は55,000円です
ブティックウイスキーは500mlでボトリングされますので、1.4倍してあげて700ml換算すると77,000円と割といかつい値段になります。
4月に発売された麻屋商店さんと信濃屋さんのシングルキャスクのウィリアムソン(ラフロイグ)が17年で55,000円、昨年に発売されたウイスキーフープさんとKyoto Fine Wine and Spiritsさんのラフロイグが18年で10万程度ということを考えると安いのかもしれません。
長熟アイラの黄色いフルーツをしっかりと感じることができますので、気になる方はぜひ飲んでみてください。
こちらも92年の私の生まれ年だったら買っていたなという感じです。
6本目:クライヌリッシュ 1997 25年 For THREE RIVERS 20th Anniversary
スリーリバーズさんから発売されましたクライヌリッシュです。
1997年蒸留で、25年熟成の1本です。
ホグスヘッド表記ですが、色合い的にも味わいとしてもシェリーだと思います。
シェリーを強く感じ、ベリー、飴のような甘さ、粉っぽさ、いちごジャム、樽感もありました。
美味しいは美味しいのですが、シェリーを使うならクライヌリッシュじゃなくてもよくね?って個人的には思いました。
2月にリリースされたキャンベルタウンロッホさんやサイレンスバーさんのクライヌリッシュの方が個人的にはわかりやすかったかなと思います。
まだ飲めていないのですが、信濃屋さんからも長熟のクライヌリッシュもしくはブローラ?がリリースされていますので、今年はクライヌリッシュのリリースが続くなと思っております。
おわりに
3月もポツポツといいリリースがあったかなと思います。
私も参加してきましたが、4月はウイスキーハーバー神戸がありましたので、イベント限定ボトルとか、その前の週に開催された神戸阪急とか英国展向けのボトルなどなど気になるリリースがあったりします。
4月にサントリー、ニッカで大幅な値上げが行われましたが、ボトラーズに関しても値上がってきています。
物価高騰に加えて円安ってところがかなり痛いのかなと思います。
なので、ここ最近は人気で買えないボトルが多かったり、買えたとしても金額がめちゃくちゃ高いボトルが多いですね。。
ただ、バーに行けば、今回ご紹介したの全部合わせても、ハーフショットなら1万5千円ぐらいあれば飲めるかなと思うので、そんな感じで話題のボトルを追っかけていこうと思います。