上田城~北国街道柳町を観光した様子はこちら
角間温泉 岩屋館
本日は『角間温泉 岩屋館』へ宿泊します。
関東ITソフトウェア健康保険組合(関東ITS)の保養所の1つです。
関東ITSの保養所はいくつかありますが、全て共通価格で被保険者・被扶養者は1人5,500円、同行者は1人11,000円で宿泊することができます。
今回宿泊する『角間温泉 岩屋館』に2人で通常予約する場合、夕・朝付きで1人約20,000円なので2人で約40,000円かかります。
私と嫁どちらが被保険者なのかは伏せておきますが、今回は被保険者1人・同行者1人で、合計16,500円で利用することができるのでこの時点で格安です。
ちなみにこどもは半額で利用することができます。
お子さんがいる家庭にはすごく格安で旅行することができますので、関東ITSの保養所はすごく人気があり、その多くは抽選に当選しないと予約することができません。
しかし、この『角間温泉 岩屋館』は抽選なしで予約することができます。
今回はその理由を探っていこうと思います。
送迎
上田駅の温泉口から15:00発で、送迎バスの運行がありますので、自家用車やレンタカーがなくともアクセスすることができます。
送迎バスを利用する場合は、チェックインの4日前の17:00までに事前予約をする必要があります。
ホームページにはバスの画像が掲載されていますが、実際に来たのはバスというかパジェロが来ました。
パジェロに乗車して宿まで送迎していただきます。
上田駅から宿までの所要時間は約40分と記載がありますが、実際は30分弱で到着しました。
到着後はチェックインをします。
チェックインの際には保険証が必要なので、忘れずに持っていきましょう。
部屋
チェックインのあとは館内設備などの簡単な説明と部屋へ案内されます。
今回宿泊した部屋は2部屋あり、かなり広かったです。
和室ですがベッドで寝るタイプです。
部屋や建物全体に古さは感じますが、汚いとか掃除が足りてないみたいなことは感じませんでした。
飲み物は水とお湯が用意されています。
周辺にコンビニなどはありませんが、有料ですがビールなどはフロントに行けば注文することができ、部屋でも飲むことができます。
電波は入る
数年前のブログや口コミを見ると携帯の電波が入らないとの情報がありました。
私も嫁も楽天モバイルを使用していますが電波は普通に入りました。
電波が入らないということでデジタルデトックスできることを期待していたので入らない方が嬉しかったのですが。。
なんなら館内や部屋にWi-Fiがありますので、万が一電波が入らなくとも安心してください。
速度も十分快適です。
また、ブログや口コミの通りテレビの地上波は入らずBSのみ視聴可能でした。
普段もテレビはあまり見ないですし、旅行中ならなおさら見ないので、個人的には問題ありませんでした。
暖房
宿泊する部屋や夕食と朝食を食べる食堂は暖房が効いていて暖かいのですが、廊下などは暖房の効きが弱くて寒いです。
温泉で温まった体が部屋に戻るまでに少し冷えてしまいます。
風呂
3種類の風呂があります。
- 内湯
- 露天風呂
- 家族風呂
内湯
画像はホームページから引用しています。
内湯は男湯と女湯に分かれています。
内湯はチェックイン(15:00)~チェックアウト(10:00)までいつでも入浴することができます。
また、洗い場があるのがここだけなので、まずはここで体を洗うことをおすすめします。
ホームページの画像には2種類のお湯がありますが、実際は1種類のみで茶色の炭酸泉のみです。
台風によって被害を受け、その後は源泉を薄めて使用しているとのことです。
お湯の色は茶色ですが、薄まっているのでそこまで炭酸や温泉感を感じません。
お湯が出ているところに近づくと、ほんのり温泉の匂いがするのでここら辺で浸からせてもらいます。
風呂を上がると化粧水塗らなくてもいいぐらいの保湿力を感じて、温泉に浸かっていたなと実感します。
内湯の入り口には温泉を飲むことができる蛇口がありましたが、宿泊した際は使用することができませんでした。
湧き水を飲んでみましたが、塩素臭さなどはなく、風呂上がりということもあって美味しく感じました。
露天風呂
お風呂の画像はホームページから引用しています。
風情ある階段を登って移動します。
ここはホームページの画像通り、温泉と沸かし湯の2種類に別れています。
露天風呂は内湯と違って薄められていないので、炭酸やヌルヌルとした泉質、鉄分が豊富なので血のような香りをものすごく感じました。
温度は少しぬるめですので、長く温泉に浸かっていることができます。
これが本来の実力だとすれば、事情が事情なのでしょうがないですが、内湯が薄められているのは非常にもったいないです。
訪れたら必ず露天風呂に入ることをおすすめです。
ヒートショック対策で利用時間が15:00〜21:00に制限されているので要注意です。
チェックインして内湯で体を洗ったらすぐに露天風呂に行きましょう。
そして、夕食前か夕食後にもう一度入りましょう。
こうすることで昼間に景色を見ながらと夜の湯気が立っている雰囲気の2つを楽しむことができるかと思います。
最大の注意点は基本的に混浴であることです。
ただし、女性専用時間がありますので女性も安心して利用することができます。
宿泊客しか利用できないので、女性の裸を見たいおっさん(通称:ワニ)がいないので、そこは安心して欲しいと思います。
タイミングにもよるかとは思いますが、混浴タイムに嫁と2人で入ることができました。
入っている間に他の宿泊客も来なかったので、良い時間を過ごすことができました。
家族風呂
予約すれば利用できる家族風呂もあります。
温泉ではなく沸かし湯とのことでしたので、今回はスルーしました。
夕食
夕食の開始時間は18:00~の固定です。
準備ができると部屋に電話がかかってきて、食堂へと向かいます。
ここで他の宿泊客の方と合うわけですが、本日は我々を含めて3組でした。
そりゃ風呂で出くわさないか。
飲み物
飲み物はビール、ワイン、焼酎、日本酒、ソフトドリンクがありました。
炭酸水の用意がなく、サワーなどは提供できないとのことでした。
嫁はビールが飲めないので最初から日本酒を選択し、私はビールを飲みつつ日本酒を一緒に頂くことにしました。
ビール中瓶は660円で、日本酒は岩屋観音300ml 1,320円でした。
日本酒は岩屋館のオリジナルラベルのようです。
飲み物代は安いってわけじゃなく居酒屋と同じような価格ですが、旅館やホテル価格のように割高なわけではないので安心して注文することができます。
メニュー
メニューは口頭だったのでうろ覚えです。
胡麻豆腐
胡麻の風味を感じて日本酒が進みます。
稚鮎、ホッキ貝、枝豆わさび?
どれもビール、日本酒が進むやつです。
もずく酢
可もなく不可もなくです。
朴葉味噌
温泉や山間に来ると朴葉味噌が出る確率が高いですね。
朴葉味噌と鴨を合わせるのは初めてでしたが、鴨の味が濃くビールが進みます。
桜鱒の唐揚げ
カリッと揚げられて、このタレと若干カレーっぽさがビールを進ませます。
鮎の塩焼き
なんやかんや今年初の鮎です。
苦味がちょっと強いですが、日本酒が進みます。
天ぷら
エノキの天ぷらが昼の蕎麦屋でも出ましたが、東京だとあまり見かけません。
長野では多いのでしょうか。
エノキってこういう味なんだと思うほど、濃い味を感じました。
鰤
なぜ鰤の刺し身なのかはおいておいて、普通に美味しいです。
菜飯、味噌汁
鰤と一緒に白米を海鮮丼的に食べる予定でしたが嬉しい誤算です。
塩気があって美味しいです。
おかわりもokとのことなので1回だけさせていただきました。
ピンクグレープフルーツ
酸味が強かった印象です。
夕食の感想
ホームページに掲載されている一例を見ると鯉料理にしゃぶしゃぶなど豪華な内容でしたが、実際は豪華な感じはないなという印象です。
キノコ類や野菜など地ものは多く使用されているとは思いますが、鰤のようになぜ?と思うメニューもありました。
味に関してもすごく美味しいってわけじゃありませんが、十分だとは思います。
ボリュームに関しては少食の嫁もほぼ完食していたので、男性には少し物足りないかもしれません。
そこは酒を飲んだり、ごはんをおかわりしてカバーしましょう。
夜中に小腹が減っても周りにはなにもなく、フロントでも軽食は扱っていないので、朝まで空腹で過ごすことになりますのでご注意ください。。
朝食
朝食は8:00~です。
夕食と違って部屋への電話はなく、8:00になったら食堂へ来てくださいとのことでした。
7:00頃に起床して朝風呂をして湯上がりのまま食堂へと向かいます。
メニュー
野菜の和物の小鉢、だし巻き卵、甘露煮や漬物が数点です。
メインは湯豆腐です。
米を食わせるメニューですね。
ご飯はおかわりOKなので、3回おかわり+嫁の残りで計4.5杯いただきました。
朝食の感想
朝食が豪華な宿ってなかなかないので、こんなもんだと思います。
朝食もボリューム的に男性には少し物足りないかもしれませんが、ごはんをおかわりして調整しましょう。
チェックアウト~送迎
朝食前にもひとっ風呂浴びましたが、食後にも風呂に入っておきます。
精算して宿泊代+飲み物+入湯税で20,320円でした。
飲み物はビール3本、日本酒1本、ソフトドリンク1本と結構飲みましたが、元の宿泊費が安いので格安に宿泊することができました。
バスというかパジェロの出発時刻が10:00なので、10分~5分前には精算を済ませておけば同乗者の方に迷惑がかからないと思います。
定刻通りに出発して上田駅までパジェロで送迎してもらいました。
感想
子供や若者向けの宿ではないと感じましたので、これが抽選なしで予約することができる理由だと思います。
まず、場所が子供や若者向けではないです。
他の保養所は箱根や軽井沢といった有名観光地にありますので、それらと比較すると上田は地味に感じてしまいます。
食事のメニューも今の新卒とか20代前半の方が何を好むのかわかりませんが、若い人があまり好まないメニューかなと思います。
ちなみに子供向けには別メニューがあるようです。
過ごし方としても一度チェックインしたら基本的には宿に引きこもる、チェックイン→温泉→夕食→温泉→寝る→温泉→朝食→温泉→チェックアウトという流れになるかと思います。
館内に遊ぶ施設などもないので、こういった点でも子供向けではないかと思います。
基本的には都会を忘れて、ゆっくりと過ごしたい子供連れでない30代以降の方向けの宿かなと思います。
私は子供連れでない30代以降の方ですので、ゆっくりと過ごすことができ、温泉を堪能することができました。
欲を言えば、露天風呂を朝にも利用したかったでところです。
今後また利用すると思います。