日本料理 そば懐石 紬ぎ
長野旅行の3日目、最終日のランチで訪れました。
長野といえば『そば』です。
私も嫁もそば好きなので、長野旅行の3日間の昼はすべてそばを食べる予定でいます。
そばと天ぷらだけでも十分ですが、流石に変化球を加えたくなりました。
そんなときに見つけたのが『日本料理 そば懐石 紡ぎ』です。
そば懐石というジャンルは初めて聞きましたが(調べてみると結構あるようですね)、そば懐石であればそば以外の料理も堪能できるということで、3日目の昼はこちらのお店に決定です。
それでは今回堪能した全メニューをご紹介していきます。
先付:レンコン団子と香箱がにの餡
レンコン団子のもちもちとした食感と外子のプチプチとした食感が対比で印象的でした。
からすみそば
パスタを彷彿させる平打の十割そばです。
今回の旅行で食べたそばの中で一番香りと味が強かったです。
トリュフオイルがかけられていて、そばとトリュフの香りを楽しみます。
八寸
8品なので八寸ではなく、八寸(約24cm)のお盆で提供されるので八寸と呼ばれます。
てっきり前者だと思っていましたが、料理提供時にこのような説明もしてくれます。
元々品数は少なかったようですが、長野県内の農家さんなどを巡るうちに使いたい・紹介したい食材が増え、現在は8品になっているとのことでした。
この品数を見て早々に日本酒を注文しました。
白子の茶碗蒸し
中央の円柱の皿です。
茶碗蒸し自体がクリーミーで濃厚です。
白子は牛乳のようにさらに濃厚でした。
そばの実のカリカリとした食感もいいアクセントになっていました。
信州サーモン
右下の緑の皿で、以降は左回りにご紹介していきます。
りんごのスモークチップで燻しているとのことでした。
スモーキーだけど脂も感じられ、土佐酢のジュレのおかげでさっぱり食べることができます。
そば豆腐
そばの風味を感じます。
ぎたろう軍鶏
噛みごたえと噛んでいると旨味が溢れ出てきます。
添えられている銀杏も美味でした。
市田柿、ほおずき
市田柿の中にはクリーミーチーズが入っています。
昨日訪れた『すし崇』でも市田柿とヨーグルトの組み合わせを頂きましたが、柿と乳製品との相性の良さに驚かされます。
ほおずきはプチトマトを食べているかのような食感と味わいでした。
洋梨の白和え
フルーツはデザートとしてしか食べれないと思っていましたが、つまみとしても成り立つことに驚いています。
菊芋のコロッケ
皮目に栄養があり、それも食べてほしいからとコロッケにしているとのことでした。
クリーミーで濃厚な仕上がりでした。
鯉のさく
全く臭みがありません。
これならいくらでも食べられそうです。
そばがき
揚げ出しになっています。
もっちりと香ばしさ、そばの香りが美味しいです。
付け合せのケールが、ケールってこんなに甘かったっけと思うほど美味しいです。
そして出汁が美味いので、色々な美味しさを堪能できます。
炊合せ:豚のつみれ
長野県の日本酒の真澄の酒粕を食べて育った信州豚のつみれです。
濃厚な旨味を感じます。
木島平のきくらげは普段スーパーで買っているものとは段違いの食感です。
善光寺という里芋のようです。
こちらも濃厚な旨味を感じます。
十割そば
乗鞍在来を使用した十割そばです。
塩、つゆ、くるみのタレを提供していただけました。
つゆは濃いめでそばの先をつけるだけで十分に風味を堪能することができます。
くるみも甘さや風味をしっかりと感じることができます。
薬味には通常の5倍辛い辛味大根や安曇野のわさびが添えられています。
個人的にはそばの香りや味を一番感じることができたので、塩で食べるのが好みでした。
追加で1枚おかわりをしました。
おかわりは予約時の連絡が必要とのことでしたので、予約時におかわりをお願いしていましたが、当日お腹の具合をみておかわりもキャンセルもできますよと気遣いもありました。
そば湯は撮り忘れてしまいましたが、ポタージュのようにトロッとしていました。
そば湯自体にしっかりとそばの風味を感じることができて、そのままでも十分というか、むしろそのまま頂くのが良かったです。
そばもそば湯も過去一番の香りと美味しさだったと思います。
そば茶アイス
小布施牛乳を使用しているとのことでした。
抹茶と干菓子
コースに抹茶までついています。
干菓子にはりんごの果汁と和三盆が使用されているとのことでした。
作成の際に使用している型も見せていただけました。
お会計
日本酒2人で2.5合+ハイボール1杯+ソフトドリンク1杯で約25,000円でした。
感想
そばを中心に長野県内の食材がふんだんに使われたコースを堪能することができました。
せっかく長野に来たのだから、長野の食材を食べたいという要望を叶えてくれる、私がまさに求めているお店がここにありました。
料理の説明も丁寧で、店主さんと女将さんのこだわりっぷりが伝わってきます。
食材に限らず、メニューを見ると日本酒に限らず、フルーツを使用したカクテルやお茶まで長野にこだわっているようでした。
個人的にはハイボールが越百(長野県にあるマルス信州蒸溜所で製造されているウイスキー)だったことが嬉しかったですね。
今回は昼懐石:優雅(yu-ga)というコースでしたが、夜のメニューは品数も増えるようなので次回は夜に訪れたいものです。
長野県を訪れたらぜひ訪れて欲しいお店です。
情報
ネット予約可