2023年9月17日(日)に開催されたツール・ド・東北2023に参加してきました。
イベント前日の様子は『前日編』に記載しています。
本記事はイベント当日の様子を記載した『当日編』です。
起床~会場まで
昨夜は20時頃に消灯し横になりましたが、結局眠ることができたのは21時頃だったかと思います。
目が冷めたのは2:30頃でした。
少なくとも5時間は眠ることができたので、寝不足な感じはそこまでありませんでした。
昨夜のうちに買っておいたおにぎりと栄養ドリンク、プロテインで朝食を済ませます。
攣り防止のサプリ『2RUN』も飲んでおきます。
『2RUN』は本当にオススメで、これを飲んで足を攣ったことがありません。
今回のような長時間のロングライドでは午前1回、午後1回飲むようにしています。
受付開始時間が4:30からなので、3:30頃にホテルをチェックアウトしてスタート地点の石巻専修大学へと向かいます。
ホテルから石巻専修大学までは約10kmの道のりで、もちろん自走で向かいます。
平坦な道のりなので、ゆっくり進めばこの後の走行に影響なく走ることができます。
Wahoo(旧型)の案内を頼りに進みましたが、案内されたルートが住宅街を突っ切ったり、無駄に曲がる回数が多かったり、変なルートで会場に到着したのは4:40頃でした。
こういったイベントは受付が前日に行われることが多いのですが、今回のツール・ド・東北2023では当日受付のみでした。
当日受付ではゼッケンが付いているかの確認と書類を一枚渡して終了で、1分かからず終わりました。
その後は手荷物を預けて、スタート待ちの列に並びます。
ちなみに手荷物預かりは無料でした。(佐渡ロングライドのときは700円ぐらいかかった気が。。)
スタート待ちの列に並ぶ際に、前後のライトが点灯するか、ゼッケンのICタグが反応するかのチェックを受けます。
4:50頃には並び終わり、スタートを待ちます。
5:20頃からセレモニーが始まり、5:30から順々にスタートしていきます。
スタート(5:45)~女川AS(6:20)
スタートは横一列に10人くらいそれが縦3列分、つまりは30人くらいが一斉にスタートします。
私は3順目にスタートしましたが、並ぶ順番は早いもん順です。
早く並んだ方が早くスタートすることができて、ゴールまでの猶予が長くなるので、完走できるか自信がない方はできるだけ早く並んだ方がいいです。
それでは気仙沼フォンド210km長い道のりのスタートです。
天候は曇で、気温は待機していたときは少し肌寒く感じました、動き出したら半袖半ズボンのウェアで十分な気温です。
スタートから最初の登りがある射撃場まではほぼ平坦な道のりです。
巡航として周りの方に着いていきましたが、平均35km/hくらいで走行していたかと思います。
普段荒川サイクリングロードを走るときは、無風なら28km/hくらいなので、前の人のダウンストリームに入っているとは言え、明らかに踏みすぎています。
射撃場を抜けてからも、結構飛ばしている人が多く(元から速い人なのかもしれませんが。。)、それにつられてペースが速くなってしまっていました。
このままいくと途中で足が終わりかねないな、そろそろペースを緩めるかと思っていると女川AS(エイドステーション:食べ物や飲み物が配られる休憩ポイント)に6:20頃に到着です。
女川ASでは『さんまつみれ汁』が提供されました。
まだ気温が低いので、温かい汁物が嬉しいです。
つみれは少し魚特有のクセを感じるので、私は美味しく感じますが、苦手な人は苦手だろうなという印象です。
つみれ汁だけではカロリー的に足りないので、ジェルを1本飲んでスタートします。
走行中は『アミノバイタル パーフェクトエネルギー』を取るようにしています。
カロリーは180kcalありますし、アミノ酸の補給もできます。
ジェルは甘ったるいものが多い中、グレープフルーツ味ですので少し酸味があって食べやすいです。
今回はASで飲んだのでその場でゴミ箱に捨てましたが、キャップ式なので、走行中に飲んだ後のゴミをサイクルジャージのポケットにしまう場合でもジャージが汚れにくいです。
女川AS~雄勝AS(7:20)
ここからはアップダウンが激しくなってきます。
速い人は女川ASをスキップしたりしていますので、だんだんと周りの人は同じくらいのレベル・ペースになってきますので、周りにつられることなく自分のペースを保って進むことができます。
斜度8%ぐらいの坂が1つあったかなというぐらいで、他はあっても斜度は4%ぐらいだったかと思います。
4%くらいの坂であれば、まだ序盤ですし難なく進むことができます。
でも坂は坂なので嫌だな~と思っていると、雄勝ASに7:20頃到着です。
雄勝ASでは『焼きホタテ』が提供されました。
前回参加した時も思いましたが、ここで食べる焼きホタテが人生一美味いです。
塩加減や貝柱のサクサクとした食感、貝紐のコリコリとした食感、甘みどれをとっても人生一です。
1人1個までの制限がなければ、ここに酒を持ち込んでもうDNFしていいレベルに美味しいです。
『どら焼き』も貰えました。
カロリー的には少し心許ないので、ジェルを1本飲んで出発します。
雄勝AS~神割崎AS(8:40)
この区間がアップダウンが一番激しい区間だったと思います。
激坂は1つあったかなというぐらいで、序盤ということもありすいすい進むことができました。
しかし、帰りもこの道を通るのかと思うと少し気が重くなります。。
そう言えば、セレモニーのときに天気予報では行きは向かい風、帰りも向かい風とか不吉なことを言っていたなと思い出しますが、帰りのことは考えないようにしておきましょう。
AS直前にもアップダウンがあり、そこで少しメンタルを削られましたが、神割崎ASに8:40頃到着です。
神割崎ASでは『鮭わかめご飯』が提供されました。
塩気があって美味しいし、カロリー的にもありがたいのですが、ご飯がぎゅうぎゅうに詰められているので、かなりボリュームでした。
さすがにご飯を食べればカロリー的には十分ですので、ここではジェルを飲んでいません。
神割崎AS~歌津AS(9:50)
まだまだアップダウンが続きます。
気温は25~26℃くらいなので走りやすい気温ですが、下り坂のときは肌寒く感じました。
半袖のウェアでしたが、ベストやアームウォーマーなどがあっても良かったかなと思いました。
歌津ASには9:50頃に到着しました。
歌津ASでは『かまぼこ』が提供されました。
タンパク質補給にはいいですね。
カロリー的には心許ないのでジェルを1本飲んで出発します。
歌津AS~大谷海岸AS(10:50)
ここまで来ると多少のアップダウンはありますが、登り坂も下り坂の勢い・惰性で登れる程度の坂になります。
下り坂で休むのではなく、ある程度踏んで速度を出して、その勢い・惰性で登り坂を登るという感じ進んでいました。
大谷海岸ASでは11:30の折返し制限時間という足切りラインがあります。
11:30を過ぎた場合はこの先に進むことができずに、ここで折り返すことになります。
大谷海岸ASには10:50頃に到着したので40分くらいの貯金があります。
大谷海岸ASでは『ピーナッツクリームパン』と『いちごシャーベット』が提供されました。
ピーナッツクリームパンはふわふわで美味しく、カロリーも高いので補給食としては最適ですね。
いちごシャーベットは凍らせたいちごという感じで、若干知覚過敏気味なので個人的には凍らせていないいちごで食べたいなという印象でした。
そして、だんだんと右膝に違和感が出てきましたね。。
ここからは平坦区間なので、アップダウンが始まる区間まではなんとか持ち堪えて欲しいところです。
大谷海岸AS~波路上・伝承館AS(12:20)
ほぼ平坦ですが、気仙沼市街を走るので車通りや信号が多い区間です。
車通りが多いので追い抜くこともできないし、速度も上げられないので、正直走っていて気持ちよくないですね。
気仙沼漁港付近まで行けば漁港や道も綺麗で走りがいがありました。
ここらへんからサイコンやサングラスに水滴が付くくらいの小雨が降り始めました。
天気予報的にはくもり予想だし、雨雲レーダー的にも雨は降らなそうなんですけどね。。
波路上・伝承館ASに12:20頃に到着です。
波路上・伝承館AS以降は通過制限時間が設けられており、その時間までにASを通過することができなければ時間切れでリタイア(DNF)となってしまいます。
通過制限時間は13:20なので、1時間近くの貯金ができました。
波路上・伝承館ASでは『ホタテの炊き込みご飯』と『あおさの味噌汁』が提供されました。
ホタテの数を均等にするためなのか、ホタテは後乗せとなっており、炊き込みご飯は温かいのですが、ホタテが冷えてましたね。。
味噌汁は安定の美味しさでした。
これまでも道中に津波で浸水した区間はここまでというような看板があったりしましたが、復興が進んで建物や道路などは綺麗に整備されおり、震災前の元の町並みを知らない身としては、被災があったのかとすら思う状態になっているかと思います。
この波路上・伝承館ASでは震災遺構として、津波で破壊された校舎などを見ることができ、コースの中で唯一津波の被害度合いなどが凄まじかったことを感じさせられました。
波路上・伝承館AS~歌津AS(13:30)
序盤はほぼ平坦で、市街地が近いこともあって、まだまだ車通りが多い印象でした。
大谷海岸ASが途中にありますが、ここを過ぎると車通りも少なくなり走りやすくなります。
ただし、アップダウンがまた登場してきます。。
ということで、歌津ASに13:30頃到着です。
通過制限時間は14:30なので、1時間近くの貯金をキープしている状態です。
歌津ASでは『プリン』が提供されました。
柔らか系で疲れた体に甘さが染み渡ります。
嬉しいことに『ホタテカレー』も頂くことができました。
本来は南三陸フォンドの参加者向けに提供されるのですが、どうやら余ったらしく気仙沼フォンドの参加者も食べていいよとのことでしたのでありがたく頂きます。
海鮮の出汁が感じられるシーフードカレーで、ホタテも甘くペロッと頂きました。
北上フォンドも南三陸フォンドもカレーの提供があるのに気仙沼フォンドだけカレーがないのはなぜでしょうか。。
膝の違和感はありますが、強くなったり痛みに変わってはないので、なんとか保ってくれました。
ここからアップダウンが本格化しますので、ここで痛み止めと攣り防止用で『2RUN』を飲んでおきます。
歌津AS~ホテル観洋AS(14:20)
激坂ほどではないですが、下り坂の勢い・惰性で登れない登坂がちらほら登場してきます。
AS間が12kmしかないのであっという間に、14:20頃ホテル観洋ASに到着です。
通過制限時間は15:10なので、カレーを食べたせいか貯金は50分に減りました。
ホテル観洋ASでは『フカヒレスープ』が提供されました。
美味しいのですが、気温がピークな昼間に温かいものは食べたくないかなと言うのが本音です。
まだ肌寒い午前中に食べたかったな。。
各ASで応援して頂けるのですが、ホテル観洋の従業員の方だと思いますが、このASの一番応援が熱かったですね。
いつかツール・ド・東北関係なしに泊まりにきたいですね。
ホテル観洋AS~神割崎AS(15:00)
この区間に激坂が2つくらいあって、足に一番きたなと思います。
5年前に参加したときは南三陸フォンド170kmで参加しましたが、そのときはこの区間の激坂の1つを歩いて登りました。。
ですが、今回は足をつかず登り切ることができました。
ホテル観洋ASから神割崎AS間も12kmしかないのであっという間に到着です。
到着時刻は15:00頃で、通過制限時刻は15:45なので、貯金は45分に減りました。
復路の神割崎ASで食事の提供はなく、水分補給のみ行われていました。
次のASとの距離も短いため、ここは寄らずにスキップしてもよかったかもしれません。
神割崎AS~北上AS(15:30)
エイド前に激坂が1つありますが、それ以外は特に辛い箇所はありません。
AS間が9kmしかないのであっという間に、15:30頃に北上ASに到着です。
通過制限時間は16:10で、貯金は40分に減りました。
北上ASでは『めかぶうどん』が提供されました。
当然210km完走することが目標ですが、裏目標として全ASのメニューを食べるという目標があります。
お腹にはまだホタテカレーが残っていますが頂きましょう。
麺ですし、めかぶのネバネバのおかげでツルッと食べることができます。
私のすぐ後で麺が売切れとなってしまい、めかぶだけの提供になったようです。
出発前に秘密兵器のカフェイン入りのジェルでカロリーとカフェインを注入します。
北上AS~ゴール(16:45)
途中まで北上川と並走してゴールに向かう約30kmで平坦区間です。
北上ASを出発したのは15:40頃で、ゴールの制限時間は17:30と2時間近く余裕があり、足的にも余裕がありますし、大きなメカトラブルさえなければ無事に完走できそうです。
先程の秘密兵器のカフェインの話に戻ります。
カフェインには(個人差はありますが)集中力の向上、疲労を感じにくくしたり、パフォーマンスUPなどの効果があり、ロングライドはもちろんのことマラソンなどの長距離スポーツで有効性があるとされています。
先程入れたカフェインが効いてきて、集中力が上がってくるのがわかります。
カフェインは日常的に取りすぎると耐性がついてしまうので、カフェインの効きを良くするために、頭痛などのカフェインの離脱症状が結構辛かったですが、このときのためにカフェインを1週間抜いてきました。
今朝の時点では帰りは向かいの風予報とのことでしたが、ありがたいことに追い風でした。
カフェインや追い風の影響もあってほぼ35km/hを維持して進むことができました。
市街地が近くなり、追い風の影響が少なくなると少し速度は落ちてしまいましたが、トラブルなく16:45頃に無事にゴールしました。
ASで休憩した時間も込みですが、朝5:30頃に出発しで16:45頃到着の約11時間のライドでした。
走っているときは足切りの通過制限時間をそこまで気にしていませんでしたが、こうやって書いていると意外と危なかったのかもしれませんね。。
もう少し余裕を持って走りたいところですね。
ゴール後~仙台市内
ゴール後は預けていた荷物を受け取り、更衣室としてテントがあるので、着替えを済ませます。
その後は自走で石巻駅まで行き、駅前で輪行袋に仕舞います。
電車内は参加者で混むと予想していましたが、皆さん車で来られている方が多いのか、輪行している人で混雑することなく、無事に電車内の邪魔にならないところにロードバイクを置くスペースを確保することができました。
完走証を発行してみました。
5年前は完走証は紙で渡されましたが、今回はデジタルになっていました。
氏名とゼッケン番号しか記載されておらず、タイムの記載がないので少し味気無いですしICタグの意味は?と思いますが、まぁ気にしないでおきましょう。
仙台駅到着後予約していた仙台市内にホテルへと向かいます。
せっかく宮城県に来ましたので宿泊して観光をしていきますが、仙台駅には19:00頃には着いていましたので、そのまま新幹線で東京方面に帰ることも可能でしたね。
おわりに
ツール・ド・東北2023、気仙沼フォンド210kmを無事に完走することができました。
そして裏目標の全ASのメニューを食べるという目標も達成することができました。
6月に参加した『佐渡ロングライド』は途中で時間切れでDNFとなりましたので、そのリベンジを果たすことができたのでホッとしています。
佐渡ロングライドは来年リベンジしたいですし、体力が落ちていないことの指標としてツール・ド・東北も来年参加したいです。
ツール・ド・東北は抽選になることが多いので、来年は+2万円払って確実に参加できるようにしようかな。